誰にも言えない悩みがあるとき
「誰にも言えない」というのは、たいてい知り合いがいないという意味ではありません。連絡先はいっぱい入っている。それでも、この話に限っては渡せる相手がいない。人数の問題ではなく、相手ごとに理由があるという話です。
ひとりずつ消えていく理由
スクロールしながら候補が消えていくとき、その理由はどれもわがままではありません。
- 家族に言えば心配される。今度はその心配をこちらが受け止めることになる
- 友だちは相手のことも知っている。話せばその関係まで動いてしまう
- パートナーはこの件の当事者か、自分のこととして受け取ってしまう
- 職場はいちばん持ち込めない場所
- 本当に聞いてくれる友人には、今月もう一度頼んでしまった
それで画面を閉じて、やっぱりいいや、と決める。これが繰り返されるうちに、選んだことではなく「そういうもの」に変わっていきます。
本当に楽になりたいのはどちらか
ここには別々の願いが二つ混ざっています。ひとつは助言がほしいこと。もうひとつは、頭の中から言葉の形にして出してしまいたいということ。
急いでいるのはたいてい後者で、そちらは完璧な聞き手を必要としません。同じ考えがぐるぐる回るのを止めることが目的だからです。人がカウンセラーに話し、旅先の他人に話し、ペットに話し、深夜にメモアプリを開くのはそのためです。楽になるのは返事ではなく、口に出したこと自体からきます。
相手がいないときにできること
- 特定の誰かに話すつもりで書く。口調が変わって、考えが最後まで進みます
- 書きながら直さない。直そうとすることが、止まってしまう原因です
- 名前をつける。「なんか変」より「兄に腹が立っていて、それを申し訳なく思っている」のほうがずっと効きます
- 翌朝に読み返す。夜に見えていたより、たいてい小さく見えます
- 書いたあとで誰かの顔が浮かんだなら、その人に何を言いたいかはもう分かっています
それが長く続いているなら
何か月も相手がいない状態が続いているなら、それは性格の問題ではなく、実際に人をすり減らす状況です。カウンセリングは最後の手段ではありません。相手の反応に気をつかわなくていいように作られた、唯一の関係です。
ひとりで抱えてきたことがあるなら、名前を出さずに書いてみるのもひとつの方法です。
つらさが続くときは、ひとりで抱えないでください。
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